続・Image Data Converter SR Ver.3.0

バージョンアップしたソニー純正RAW現像ソフト、Image Data Converter SR Ver.3.0。
これがなかなか使いやすくなったのは前のエントリーでも書いたけど、Dレンジオプティマイザー*1の効果がかなり良くなってる事に気づいた。


α350/300/200だと、DROはスタンダードとアドバンスの2種類しか選択できない。
α700のように5段階のアドバンスレベル設定機能は無いので、極端な補正はカメラ単体では不可能。
・・だったんだけど、IDC-SR Ver.3.0によって、RAWで撮ってあればアドバンス以上の補正が可能に。


どんな具合に補正ができるか、蛍光灯の光が逆光気味になるように撮ったサンプルでその効果を試してみた。
まずは一切の補正をかけていない、元となる写真がコレ。

α350+AF MACRO 100mm F2.8 NEW SS1/3 F2.8 ISO100 1200分割ライブビュー分析測光
逆光でDROがOFFだと、賢い1200分割分析測光でもこんな感じに顔が暗くなってしまう。


で、カメラ設定はそのままにDROアドバンスに設定するとこんな感じ。*2

OFFと比べたら顔の部分が明るくなってるけど、まだちょっと暗いかな?
カメラ任せのJPEG撮影時だと、α350/300/200ではDROをONにしてもここまでの補正しかできない。


でも、RAWで撮ってあればIDC-SR Ver.3.0にてDROのマニュアル補正をかけることによって、
DRO適用量と、ハイライト、シャドーそれぞれの領域を0-100の間で更に補正する事が可能。

適用量50でもこのようにDROアドバンスよりも明るく補正できる。
実際にはDROだけで明るさを調整する事は無いけど、悪条件でもこれでかなり改善できるはず。


最終的にDROの他、露出補正やクリエイティブスタイル、ホワイトバランス、シャープネス、高輝度色再現などで調整した写真がコレ。

逆光での失敗写真がここまでノイズも少なく補正できれば立派なものじゃないかと思う。
もちろん、撮る段階で適切な露出が導き出せていれば後処理の必要なんてないんだけどね。
とは言え、このDRO性能改善はα350ユーザーとしてかなりありがたいと思う。ソニーGJ!
この勢いでカメラ本体のファームアップもしてくれたら嬉しいんだけどなw

*1:以下DROと略

*2:スタンダードはコレとさほど差が無かったので割愛