DMC-GF1の顔認識に驚いた

25日のMAX名古屋撮影会はDMC-GF1+20mm F1.7での初ポートレート撮影。
人物以外で試し撮りしてたとは言え初陣では電池の減り具合やピント精度、撮影レスポンス等の心配もあって、
α550のサブ機として使うつもりでGF1を持って行ったんだけど、試し撮りの段階からわかるほどGF1のピント精度がいい。
結果、α550よりもGF1メインでの撮影になってしまったのはさすがに予想外だったなぁ。


GF1はAPS-C機と比較してセンサーサイズの小さいマイクロフォーサーズ機だから被写界深度が深い。
とは言え、顔認識AF任せの撮影じゃ手前の目にしっかりピントを合わせるのは難しいだろうと思ってたんだけど、
驚くことに試し撮りで撮ってみた数枚はほとんど手前の目にピントが来てる。
α550のライブビュー+顔認識AFもよく使ってるけど、ここまでしっかりと手前の目にピントが来ることはあまりなかった。
α550+SIGMA 24-70mm F2.8 DG EXのピント精度は悪くないレベルだけど、顔認識で開放F2.8で撮るとピントを外すことも多く、
大抵の場合、1段絞ったF4くらいでようやく歩度まりいいかな?といった感じ。


そういう認識だったからGF1の顔認識も同レベルかもと思ってはいたけど、偶然にしてはあまりにもよく撮れすぎじゃないか。
そう思いながらも実際に顔認識で撮り続けてみたら全体の2/3はピントが手前の目に合ってた。

1/500 F2 ISO100


目元を強調してトリミングするとこんな感じ。

ちゃんとみさみさの左目にピント位置が来てる。


明るい屋外のみならず、光の少ないスタジオに持っていってもそれは同様。

1/250 F2 ISO200



やはり撮れてる写真の2/3は手前の目にピントがちゃんと来てる。それにしてもこの結果はいくらなんでも出来すぎだろう。


そう思って調べてみたら、パナソニックMFT機の顔認識はどうやら優秀で、顔を認識した後に更に手前の目を判断してピントを持っていくアルゴリズムとか。
しかも顔認識AFもコントラストAFだという事を忘れてしまうほど。体感的なAF速度は位相差AFのエントリー一眼レフに遜色ない。
予め顔をGF1に登録しておく事で個人認識もできるんだけど、その判別精度もなかなかのもの。
みさみさしか登録してなかったんだけど、時々佐倉ちゃんをみさみさと間違えたのはご愛嬌(笑)
顔認識AFだと構図を決めたらカメラを動かす必要も無いんで、カメラ位置のズレによるコサイン誤差の心配をする必要も無い。
しかも35mm換算40mmという引きも寄りもこなせる扱いやすい焦点距離は中望遠レンズ主体のボクには新鮮だったし、
そして開放F1.7という明るさはボケ描写をあまり考えなくてもいいスタジオ撮影でも、その明るさで低ISOのままでもSSも速く、手ぶれの心配も無かった。*1
GF1はコンパクトさと扱いやすさと20mm F1.7の画質に引かれて買ったんだけど、期待値を予想以上に上回ってくれたかも。
ここまでポートレート撮影に対して優秀なら、シチュエーションに因ってはメイン機種にもできる。これはいい買い物をしたなぁ。

*1:GF1本体にも、20mmF1.7にも手ぶれ補正機能はついていない